寝ている間に街が襲われて、育てた資源をごっそり持っていかれる——。街づくり系のストラテジーを遊んだことがある人なら、一度はそんな経験があるのではないでしょうか。『ヒーローズオブヒストリー』は、その不安を最初から取り除いたうえで、歴史上の偉人や神話の英雄を仲間にして文明を育てていく、ドイツ・InnoGames製のスマホゲームです。
手がけているのは、『Forge of Empires』『Elvenar』『Tribal Wars』といった長寿タイトルで知られるInnoGames。街づくりの手触りを知り尽くしたメーカーが、ヒーロー収集とリアルタイムバトルを組み合わせて仕立てたのが本作です。この記事では、ゲームをじっくり遊ぶ人の目線で、システムの面白さ、ヒーローの個性、バトルの組み立て、お得な課金の考え方までを順番に掘り下げていきます。
ヒーローズオブヒストリーってどんなゲーム?
ひと言でまとめると、石器時代の小さな集落から始めて、研究で時代を進めながら街を大きくしていく「街づくり」と、集めた英雄を戦場に配置して戦う「リアルタイムバトル」を一本にまとめた戦略シミュレーションRPGです。街の発展がバトルの強さにつながり、バトルで得た報酬が街の成長を支えるという循環が、遊びの中心になっています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | ヒーローズオブヒストリー(Heroes of History) |
| ジャンル | 戦略シミュレーション(街づくり×ヒーロー収集) |
| 開発・運営 | InnoGames GmbH(ドイツ・ハンブルク) |
| 配信開始 | 2024年9月26日(モバイル版) |
| 対応環境 | iOS 15.0以降/Android/PCブラウザ版あり |
| 料金 | 基本プレイ無料(アプリ内課金あり) |
| 言語 | 日本語を含む11言語に対応 |
| ストア評価 | App Store 4.4(3,800件以上) |
物語の舞台は「崩壊した時間軸」。チュートリアルでは、人類を救うために未来からやってきたというアインシュタインに導かれ、時代をまたいで歴史を取り戻す旅へ出ます。壮大な設定ですが、遊び方自体は「建てる」「研究する」「戦う」の3本柱で、画面の案内に沿って進めれば自然と身につきます。
ブラウザ版も公開されているため、スマホで街を整えたあと、パソコンの大きな画面で眺めるといった遊び分けもできます。

魅力① 略奪も侵攻もない、気持ちのいい街づくり
このジャンルで語られがちな不満といえば、他のプレイヤーに攻め込まれる、資源を奪われるといった要素です。本作は自分の街に他のプレイヤーが攻めてくる仕組みがありません。ログアウトしている間も、積み上げた街と資源は守られたままです。
この設計のおかげで、次のような遊び方が自然に成立します。
- 仕事や学校の合間に、数分だけログインして収穫と建設の指示を出す
- 数日あけても、街が荒らされている心配をしないで戻れる
- 他人との競争より、自分の街並みの完成度やヒーローの育成に集中できる
対人要素が欲しい人には、アリーナでのPvPや、仲間と協力する同盟といった選択肢が別枠で用意されています。「戦いたい人は戦える、戦いたくない人は街づくりだけでも成立する」という作りが、本作を長く遊びやすくしているポイントです。
魅力② 70人以上の偉人・英雄が仲間になる
本作の看板が、ヒーロー収集です。配信時点で70人以上の歴史上の人物や神話の英雄が登場し、教科書や物語で見かけた名前が次々と仲間になります。
ここまでに名前が挙がっているヒーローを並べるだけでも、顔ぶれの広さが伝わります。
- 科学・発明:アインシュタイン、ニコラ・テスラ、キュリー夫人
- 軍人・指導者:ナポレオン、レオニダス1世、ウィリアム・ウォレス、エイブラハム・リンカーン
- 神話・伝説:ヘラクレス、メデューサ、ロビン・フッド
- 女性の英雄:ジャンヌ・ダルク、クレオパトラ、花木蘭(ムーラン)、巴御前
- 日本の剣豪:宮本武蔵(二刀流で戦う姿が再現されています)
ヒーローは歩兵・騎兵・重歩兵・遠距離・攻城の5つのクラスに分かれ、それぞれ固有のスキルを持っています。広範囲をまとめて攻撃するタイプ、弓で遠くから狙い撃つタイプ、前線で受け止めるタイプなど、偉人の個性がそのまま戦い方に反映されているのが楽しいところです。「このヒーローはこう戦いそう」という想像が、実際のスキルと結びつく気持ちよさがあります。
さらに、ヒーローと敵には火・水・木・光・闇の5属性があり、火は木に、木は水に、水は火に強い三すくみ。光と闇は互いに強い関係です。属性の相性を意識して編成を組み替えるだけで、苦戦していた場面が楽に感じられることもあり、編成の工夫が勝敗に直結します。

魅力③ 時代を進めるたびに街の景色が変わる
街づくりの軸は「研究」です。研究を進めると新しい技術が解放され、時代が一段ずつ進みます。人類の夜明けから石器時代、古代、中世、そしてさらに先へ。時代が変わると建物の見た目も変わっていくので、素朴な集落が城のある街へ、さらに先の時代の都市へと姿を変えていく様子そのものが、プレイの励みになります。
建物の役割も整理されています。
- 住居:コインを生み出す
- 農場:食料を生み出す(ヒーローのレベル上げで大量に使う)
- 文化施設:周囲の生産量を底上げする
ここで面白いのが、建てた施設をあとから好きな場所へ動かせることです。配置を変えて文化施設の効果を広げたり、土地の空きを作ったりと、街のレイアウトを考える時間が、パズルのような楽しさをくれます。街づくりが好きな人ほど、のめり込みやすい部分でしょう。
生産には時間がかかるものもあり、たとえば小作農場は食料180を作り終えるまでに約2時間50分。じっくり待つ設計なので、生産を待つあいだに研究やバトルを進めるという時間の使い方が基本になります。
リアルタイムバトルとボス戦の遊びごたえ
バトルは、編成したヒーローと部隊を戦場へ配置して戦うリアルタイム形式です。時間とともにたまるゲージを使ってスキルを発動し、敵の軍勢を押し返していきます。チュートリアルを終えると必殺技をオートにでき、戦闘速度も1倍と1.5倍から選べるため、慣れてきたら周回のテンポを上げられます。
ストーリー面では、「オルレアン包囲戦」のように歴史上の出来事をモチーフにしたステージもあり、世界史が好きな人ならニヤリとできる演出が詰まっています。巨大な機械仕掛けのボスとのバトルなど、ヒーローの組み合わせを練り直して挑む山場も用意されています。
序盤は英雄のレベルを上げていけば進めやすい設計なので、アクションの腕前に自信がなくても入り込めます。街づくり側の成長がそのままバトルの底上げになるため、戦闘が苦手な人でも安心です。

遊んでみて見えた序盤の流れ
最初の関門はチュートリアルです。所要時間は約14分で、説明をスキップできる場面もあるため、テンポよく進めれば7〜8分ほどで終わる計算になります。この間に、洞窟一族のナヤやアインシュタインと出会い、建物の建設、ポータルからのレオニダス1世の加入、英雄の配置バトルまでをひと通り体験します。
チュートリアルのあとは、画面左のクエストの案内に沿って進めるのが基本です。ポイントは次の3つです。
1. クエストを順番にこなす:建設や研究の待ち時間が短いうちに、遊びの全体像をつかめます。 2. マップの宝箱を拾う:自分の街にはランダムで宝箱が現れ、資金や食料などが入っています。ログインのたびにマップを見回す習慣がつくと、資源に余裕が出ます。 3. 研究を止めない:研究が進むと資源の保管上限が上がり、新しい施設が使えるようになります。
ヒーローの育成は「レベル→能力→昇華」の順で進めます。食料と経験値でレベルを上げ、兵舎で能力を訓練し、昇華で上限を伸ばす流れです。食料を大量に使うため、農場の数と配置を早めに整えておくと後半が楽になります。
おすすめの課金アイテム・パッケージ
基本プレイは無料で、課金しなくても進められる設計です。そのうえで、効率よく遊びたい人に向けて、課金の考え方を整理しておきます。
ゲーム内の課金通貨はジェムで、ヒーローの召喚、領土の拡張、時間の短縮などに使えます。App Storeでの課金アイテムの価格帯は480円〜15,800円で、480円・780円・1,500円・1,560円・2,380円・3,180円・4,700円・5,500円・7,800円・15,800円と幅広く用意されています。なお、日本のApp Storeでは商品名の表示が少なく、1,500円の「Grand Architect’s Favor」が名前の確認できる代表的なパックです。中身はゲーム内ショップの表示で確認してから選んでください。
おすすめの選び方は、次の3つの切り口です。
- 単発よりお得なパッケージを選ぶ:ジェムだけを買うより、資材や育成アイテムがまとまったパックのほうが、同じ金額で得られる量が多くなります。ショップで中身を見比べてから選ぶのがコツです。
- セールのタイミングで小額パックを狙う:定期的に開催されるセールで小額パックを買う、いわゆる微課金スタイルは、コスパが良いと評価されています。
- ガチャ用の素材を計画的に使う:ヒーロー召喚は「反物質」で行い、10個そろえば10連。反物質がないときは400ジェムで1回引くこともできます。チュートリアル中に8回分が配られるので、まずはそれを使って序盤の主力を決めましょう。
ガチャには天井が設けられています。検証では、通常のガチャは50回目までに星5が出なければ50回目で星5が確定、星4以上が必ず出る「レジェンダリー反物質」のガチャは20回目で確定という報告があります。口コミにはほかの回数を挙げる声もあるため、詳細はゲーム内の表示で確認しておくと安心です。星5以外のヒーローでも中盤までしっかり戦えるという声も多く、レア度だけにとらわれず、手元のヒーローを育てる遊び方も十分に楽しめます。
ユーザーの声
App Storeの評価は4.4(3,800件以上)、Google Playでは100万ダウンロードを超えています。寄せられている声の傾向を整理すると、次のような点が評価されています。
- 「資源を奪われる心配がなく、自分のペースで街とヒーローを育てられる」
- 「世界史が好きな人にはたまらない。偉人の種類が多くて勉強にもなる」
- 「ヒーローはレア度だけでは測れない個性があり、配置や組み合わせを考えて勝てたときが嬉しい」
- 「建物ごとに住民が動いていて、街を眺めているだけでも楽しい」
- 「無課金でも封建時代まで進めている」
特に印象的なのは、街の発展とヒーローの育成を急かされずに味わえるという声の多さです。数か月から数年単位でコツコツ遊ぶことを前提にした作りなので、短期間で一気に強くなりたい人よりも、空き時間に少しずつ進めたい人と相性が良いタイトルです。

こんな人におすすめ
- 歴史上の偉人や神話の英雄が好きで、仲間を集めて育てたい人
- 街づくりとバトルの両方を楽しみたい人
- 他のプレイヤーに攻められるストレスなく、自分のペースで遊びたい人
- 『Forge of Empires』や『Rise of Cultures』など、InnoGames作品の遊び心地が好きな人
- 属性の相性や編成を考えるのが好きな人
- 空き時間に少しずつ進めるタイプのゲームを探している人
よくある質問
Q. 無料で遊べますか? A. 基本プレイは無料です。アプリ内課金はありますが、課金しなくても街づくりと物語は進められます。
Q. 他のプレイヤーに攻撃されませんか? A. 街の資源を奪われる仕組みはありません。PvPはアリーナというコンテンツで腕試しをする形なので、対人が苦手な人は避けても問題ありません。
Q. パソコンでも遊べますか? A. PCブラウザ版が公開されています。スマホ版と行き来して遊べます。
Q. 日本語に対応していますか? A. 物語やメニューは日本語に対応しています。ヒーローのボイスは英語が中心ですが、世界中の英雄が集う世界観によく合っています。
Q. ダウンロードの容量はどれくらいですか? A. iPhone版で約1.5GBです。Wi-Fi環境でのダウンロードがおすすめです。
Q. リセマラは必要ですか? A. 必須ではありません。やり直すたびに約14分のチュートリアルが必要なため、そのまま進めて星3・星4のヒーローを育てるのも立派な遊び方です。
まとめ
『ヒーローズオブヒストリー』は、略奪のない安心感、70人以上の英雄を集める楽しさ、時代を進めるたびに街が姿を変える達成感が、ひとつのゲームにまとまった戦略シミュレーションRPGです。InnoGamesが培ってきた街づくりのノウハウに、ヒーロー収集とリアルタイムバトルが加わり、じっくり遊ぶほど味が出る作りになっています。
まずはチュートリアルの約14分を遊んでみてください。アインシュタインと出会い、レオニダス1世を仲間にした時点で、このゲームの手触りがつかめるはずです。基本無料なので、気になった人はすぐに始められます。あなたの街には、どの時代の英雄が最初に集まるでしょうか。

